ダイエットと美容と健康管理 その2
昨日今日と立て続けに「身体の使い方」を伝えるだけではなく、「心のあり方」「幸せの定義」みたいな事について伝える患者さんが多く、そういう人が来るときにはドバッと来るものだなぁと、改めて思いました。
ってな感じで、前回に引き続き、ダイエット・美容・健康管理にも繋がる栄養について書いて行こうと思います!!
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前回は三大栄養素のタンパク質について書いたので、今回は脂質について書いていきます。
脂質
●脂質には体の中でつくることができない必須脂肪酸が含まれており、体の細胞の膜の成分や、ホルモンの材料などになっています。臓器を保護したり、体を寒冷から守ったりする働きもあります。
●さらに、脂質は油脂に溶ける脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・Kなど)の吸収にも役立っています。
脂質には、なたね油、ごま油などのように常温で液体の「油」と、バター、マーガリンのように常温で固体の「脂」があります。そして植物性・動物性などもあります。
植物性=常温で液体
動物性=常温で固体
っと、ざっくり簡単に思ってもらえたらいいと思います。
そして皆さんがよく聞くワード「コレステロール」も脂肪の一種ですね。
ただ油といってもいい油と、悪い油があるということは理解してください。
※詳細は後ほど。
不足による影響
●体が冷えやすい、肌荒れ、髪のパサつき、便秘などの症状が起こりやすくなる。
●疲れやすくなったり、体の抵抗力が低下する。
●集中力がない、ストレスを感じやすい。
●女性の場合は月経トラブルの原因。
●脂質とともに吸収される脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・K)が吸収されにくくなり、ビタミン欠乏になるリスク。
女性の美容の大敵にもなり、男性は仕事やスポーツを頑張るためには必要だということですね。
過剰摂取による影響
●あぶらをとりすぎると健康に悪い
●あぶらを減らすとやせる
●動物性の脂肪より植物性の油のほうが健康的
●食事のコレステロールを減らせば健康になれる
上記のように今でも、こうした健康常識を信じている人がいるかもしれません。しかし、これらはどれも科学的な根拠がなく、誤っています。
◆脂質を減らす=健康に悪いにはならないと証明されています。
2008年に『JAMA』という非常に権威のある医学専門誌に載った論文。
アメリカで5万人の女性を対象にし、半分を通常の食事、半分を脂肪の少ない食事にして経過を追った研究です。
結果、脂肪を少なくした食事をしたからといって、心血管疾患になった人の数は変わらなかったのです。ほかに大腸がんや乳がんが減ることもありませんでした。
◆脂質を減らす=健康に悪いにはならないと証明されています。
世界で最も権威を認められている医学雑誌『ニューイングランド・ジャーナル』に2006年11月に掲載された論文。
脂質の「少ない食事」と、「多い食事」を比べても心臓疾患の発生率に変わりがない。
むしろ、糖質(炭水化物・砂糖など)をとる量が多いと心臓疾患のリスクが中程度増加したという結果が出ました。
つまり、脂質を減らしても心筋梗塞は減らない。
むしろ糖質を増やすと危険が高まるということです。
◆動物性脂肪=悪いとする常識も誤りだと証明されています。
2010年にやはり権威ある医学雑誌にも載った研究があります。約35万人を5年から23年にわたり追跡した結果、動物性脂肪の摂取量と脳心血管疾患の起こった率とには関連がなかったとしています。
つまり、動物性の脂質が心筋梗塞などに悪いというイメージは完全に間違いだったと証明されました。
結果
「食事で脂肪(コレステロール)をたくさん取っても、血液のなかの脂肪(コレステロール)が増えるわけではない」と言うことです。
2015年2月にアメリカでは栄養療法の指針が改訂され、食事の脂質については気にしなくてもよいことになりました。
さらに同年、日本でも厚生労働省は、「日本人の食事摂取基準」の2015年版で、脂質の摂取制限を撤廃しました。
しかし全ての脂質が良いと言うわけではなく、悪い脂質は上記に当てはまりません。
悪い脂質というのは
植物性の油=体に良いとイメージはありますが、植物性の油を酸化しやすくて品質の劣化が早く、日持ちしないという性質があります。
それを化学処理して酸化したり腐ったりすることのない便利な油に変化させたもの「オイルのプラスチック化」とまで言われる、「安価・大量生産」な形に変化させたものです。
何に当てはまるかというと、マーガリン・サラダ油・アイスクリームやコーヒー用のミルク・加工食品に当てはまります。
安くて便利で大量に作れるものに全て当てはまるということですね。
悪玉コレステロールという「脂肪=体に悪い」というイメージは、ほぼ100%これが原因といっても過言ではありません。
最後に
脂質は過剰に取りすぎず、今日は食べたなー。明日は少し減らそうか。
そのくらいで十分ということです。
女性なら、肌や髪、生理不順の為にもとらなけでばならない。美容の味方にもなります。
そして疲れを減らしたり、集中力を上げたりすることは皆さんが望むことでもあるのです。
「脂質=体に悪い」
そんなイメージは早く捨てることです。
「安くて大量生産されているもの=体に悪い」
というイメージを正しく持つことです。
体を作っているのは食べ物と使い方。
体を変えたかったら食べ物と使い方。
体を治したかったら食べ物と使い方。
あかまつ整体院
080−6313−9641
院長 赤松 踊る柔整師 あかまっちょ。