腱鞘炎の原因

腱は腱鞘という(さや)に包まれている部分があり、その中を腱が滑る事により効率的に手や指を使う事が出来ます。
筋トレをした後に筋肉がパンプアップ(膨れ上がる)ように、筋肉が疲労により腫れ上がる事で、筋肉の骨に付着する腱にも負担が強くなります。
そして腱を包む腱鞘に繰り返しストレスが加わる事で、腱鞘の肥厚が原因となり、腱の通過障害を起こした状態です。
腱鞘炎は、手をよく使う職業の方や、妊娠・出産期の女性に多く見られ、手首や指の痛みを訴えます。

しかし、手をよく使っているにもかかわらず、腱鞘炎になる人とならない人がいるのは何故でしょうか?それは、物を掴む・握るなどの感覚の差です。
手打ち手投げのように力任せに腕力のみで動作を行っているのか、それとも全身でその動作をしているのか。
それに加えて、ペンで字を書くときを想像してもらえばわかりやすいのですが、持っていれば字は書けるのに、必要以上にペンを強く握りしめて、必要以上に筆圧を強くしていないか。つまり、1の労力で済む事を、自分で10も20も辛い事にしているという事です。

 

腱鞘炎を放置すると

最初は指や手首の痛みですが、腱鞘の肥厚が進むと、バネ現象と呼ばれる症状が現れます。
これがいわゆるバネ指です。バネ現象では、指を動かしたときに引っ掛かりを感じ、症状が進むと指を十分に動かせなくなります。

それだけで済めば良いですが、筋肉・関節への負担は「かばう」という代償動作が、肘や肩、そして首まで代償の余波が広がって行きます。

 

あかまつ整体院での治療方法

腱鞘炎を起こしている部位だけではなく、腱鞘炎の原因になる手根骨や手関節などの評価と治療も行い、現状の状態から改善を図ります。

しかし、痛みの『対処』をするだけでは痛みが発生する『過程』は変わっていないため、そのままでは手を使えば腱鞘炎になる。っという結果を繰り返してしまいます。
これを解消するため、その人の痛みの『原因』である疲労・負荷を生み出してしまっている間違った手の使い方を正す方法を指導しております。

当院では、武道・ヨガなどをもとにして生み出した「丹田身体操作法(たんでんしんたいそうさほう)」を指導しており、身体に加わる負担の変化を体感させ、感覚的な部分まで成否を実感してもらい、日常を改善してもらいます。「丹田身体操作法」を学び実践して頂くことにより、疲労や痛みを自分でコントロール出来るようになります。
それだけでなく、同時に身体が本来持っているポテンシャルを発揮出来る状態を目指します。