肩こりの原因

不良姿勢による筋肉の疲労という解釈が一般的です。
胸郭(背骨・肋骨・胸骨で構成される空間)周囲の筋肉、そして肩甲骨周囲の筋肉の短縮と筋力低下により、肋骨は潰れて固まり、肩甲骨が外側・下方へ移動し、猫背姿勢を作ります。

猫背姿勢になると頭が前方へ移動するため、それを支えようとして首や肩の筋肉が慢性的に疲労するのです。

ただし、猫背・肩こりの原因は胸郭や肩甲骨のみにあるのではなく、実際には、背骨とを支える骨盤のゆがみや、その骨盤をささえる土台の足裏のバランスによる代償姿勢(※)が生じ、胸郭や肩甲骨の不良が起き、猫背になっているのです。

また、背骨のゆがみは、首・肩の交感神経を興奮させ、血管を収縮させるので、慢性的な肩こりの原因になります。

※代償姿勢
人体は、例えば何らかの原因で骨格にゆがみが生じた場合、その上に乗る背骨や骨盤などをゆがませてバランスを取り、目線を水平に保とうとします。
その結果、姿勢が猫背になったり、側弯が生じたりします。

肩こりを放置すると

代償姿勢から生じる首の骨のゆがみや、首・胸の筋肉の過緊張により、神経や血管が圧迫され、肩や腕にシビレが出現する事があります(神経根症状や胸郭出口症候群)。
また、50肩、頚部ヘルニア、頚椎症などへ進行していくケースが非常に多く、手術などへ移行していく方も少なくはありません。

その他、頭痛・めまい・耳鳴り・吐き気などの自律神経症状を伴う場合もあります。

 

あかまつ整体院での治療方法

まず、問診・徒手検査・運動動作検査で肩こりを起こしている原因を調べます。原因がご本人に分からないケースもよくありますので、しっかりとお話させて頂き状況を確認いたします。

原因を把握した上で、痛みへの『対処』として筋筋膜リリース・PNF療法・経絡治療など西洋医療と東洋医療を取り入れた独自の施術により、骨盤・背骨・筋肉・筋膜などの機能障害に対しアプローチを行い、バランスが取れなくなった状態(代償不全)を修正します。

しかし、痛みの『対処』をするだけでは痛みが発生する『過程』は変わっていないため、そのままでは肩こりや、それに付随する痺れや頭痛などの症状など、同じ結果を繰り返してしまいます。これを解消するため、その人の痛みの『原因』である疲労・負荷を生み出してしまっている間違った体の使い方を正す方法を指導しております。

当院では、武道・ヨガなどをもとにして生み出した「丹田身体操作法(たんでんしんたいそうさほう)」を指導しており、身体に加わる負担の変化を体感させ、感覚的な部分まで成否を実感してもらい、日常を改善してもらいます。「丹田身体操作法」を学び実践して頂くことにより、疲労や痛みを自分でコントロール出来るようになります。
それだけでなく、同時に身体が本来持っている眠っている潜在的なポテンシャルを発揮出来る状態を目指します。