四十肩・五十肩・肩の痛みの原因

四十肩・五十肩は、肩関節を構成している筋肉・腱・靭帯、特に腱板と呼ばれる筋肉の付着部と上腕二頭筋長頭腱に加齢による変性をきたし、それに引き続く反応性の炎症、そしてこの炎症が、肩の周囲組織へ波及して生じます。
痛みの強い疼痛期、関節の動きが悪くなる拘縮期、症状が改善する緩解期の3期を経過し治癒します。

また、四十肩・五十肩の疼痛期に似ているが拘縮を生じない、上腕二頭筋長頭腱炎や腱板炎、肩峰下滑液包炎と言った組織単独の炎症性疾患もあります。

 

四十肩・五十肩・肩の痛みを放置すると

基本的には四十肩・五十肩は自然治癒します。ただし、1~2年の期間を要します。その間痛みと拘縮(※)の為、日常生活動作に制限が生じます。
また、拘縮を残したまま治癒してしまう場合があります。

※拘縮は皮膚、筋、筋膜、腱関節包や靭帯を含めた関節周辺の組織が,なんらかの原因によって収縮しての変化によって起こり、関節の可動域が制限された状態をいう。
永続的な障害は残さない事が多い。しかし,拘縮状態が長期間続いて患部が固定されると,関節周囲組織に次第に線維化が進み,元の状態に戻らなくなることがある。

 

あかまつ整体院での治療方法

まず、問診・徒手検査・運動動作検査で肩こりを起こしている原因を調べます。原因がご本人に分からないケースもよくありますので、しっかりとお話させて頂き状況を確認いたします。

原因を把握した上で、痛みへの『対処』として筋筋膜リリース・PNF療法・経絡治療など西洋医療と東洋医療を取り入れた独自の施術により、骨盤・背骨・筋肉・筋膜などの機能障害に対しアプローチを行い、バランスが取れなくなった状態(代償不全)を修正します。

どの筋肉や組織が障害を受けているか検査し、痛みへの『対処』として筋筋膜リリース・PNF療法・経絡治療など西洋医療と東洋医療を取り入れた独自の施術により、骨盤・背骨・筋肉・筋膜などの機能障害に対しアプローチを行い、肩関節周囲および胸椎、頚椎を評価・治療する事で過剰に反応している交感神経を抑制し、治りやすい環境をつくります。
(交感神経が過剰に反応すると血管などが収縮し治癒過程に悪影響を与えます。)
それにより、治癒の期間が大幅に短縮されます。

しかし、痛みの『対処』をするだけでは痛みが発生する『過程』は変わっていないため、そのままでは肩こりや、それに付随する痺れや頭痛などの症状など、同じ結果を繰り返してしまいます。これを解消するため、その人の痛みの『原因』である疲労・負荷を生み出してしまっている間違った体の使い方を正す方法を指導しております。

当院では、武道・ヨガなどをもとにして生み出した「丹田身体操作法(たんでんしんたいそうさほう)」などを指導しており、身体に加わる負担の変化を体感させ、感覚的な部分まで成否を実感してもらい、日常を改善してもらいます。「丹田身体操作法」を学び実践して頂くことにより、疲労や痛みを自分でコントロール出来るようになります。
それだけでなく、同時に身体が本来持っている眠っている潜在的なポテンシャルを発揮出来る状態を目指します。