ぎっくり腰の治し方

ぎっくり腰とは?

治療において、症状を改善していく上で一番大切な事があります。

患者様1人1人が正しい知識を持ち、自分の体の状態を理解する事です。だからこそ正しい道を進む事ができます。

最初に「ぎっくり腰」とは何なのか?
ぎっくり腰とは「症状」であり、「病名」ではありません。

病名は「急性腰部捻挫」「急性腰痛症」です。

心臓が痛い。それで治療が出来ますか?
なぜ心臓の痛いのか原因がわかり、病気が特定されて、初めて治療方法の選択が出来ますよね?

 

しかしながら急性腰部捻挫・急性腰痛症という病名が分かっただけでは、部位も特定できていない曖昧な状態です。
曖昧な状態なのに、正しい治療は出来ませんよね??

痛める部位は筋肉性のものだけで様々です。
・腰方形筋
・腸腰筋
・広背筋
・脊柱起立筋
etc…

他にも
・仙腸関節炎
・腰部椎間関節捻挫
・腰部椎間板ヘルニア
etc…

などなど原因は多種多様です。

たとえ同じ部位を痛めても、痛める原因も多様であれば、痛みの出る動きも多様です。

一人一人に寄り添った正しい治療が必要なのです。

ぎっくり腰の治療概念

どの腰の部位を痛めたとしても共通する治療の考え方があります。

これは、痛み止め・注射・シップ・痛みをより強い痛みで殺すマッサージのような「対処的な治療」の考えではありません。

 

最初に、一緒に考えてみましょう。
腰を1番最初に支えているのはどこでしょう?

それは骨盤です。
なので骨盤を整えましょう!!
これは浅はかすぎます。完治は運次第でしょうね。時間もかかると思います。

 

もっと深く考えていきましょう。
腰は骨盤。では骨盤は大腿骨。大腿骨は…
その結果行き着く先はどこでしょう??

答えは足(足底)です。
なので足裏の筋肉バランスを整える事。必要であれば足・足指の骨・関節の矯正を行う事。これが大前提です。

 

土台が整うからこそ、その上位の部分も整います。
だからこそ患部に無駄な負荷が加わらず、順調に回復し、再発も防げるのです。

ぎっくり腰の治療方法

細かい治療方法は症状により異なります。しかし共通する根本的な治療方法があります。

一番に必要なことは正しい立ち方を知ること。
正しく立つことで、自分の体の軸が整い、初めて芯が通ります。正しい体幹の位置を静止状態で覚える事です。
静止状態が正しく出来る事で、初めてそこに動きが正しく加える事が出来るのです。

 

自分の軸・芯を理解し、体で覚えて頂いた上で、初めて正しい基本動作が出来ます。
・腰を曲げる伸ばす
・腰を捻る
・腰を傾ける

 

基本動作が正しく出来るからこそ、それらを組み合わせた応用した動きが正しく出来ます。
・しゃがむ
・立ち上がる
・物を拾う
・振り向く
・歩く走る

 

正しい軸を知り、正しく体を動かす事で、施術(マッサージ・矯正)だけでは得られない治療効果やメリットが生まれます。
・患部の負担・痛みが減る。
・効率よく動く事ができる。
・結果的に動きながら安静をはかれる。
・日常生活がリハビリとなる。
・早期改善。
・再発の防止。
・慢性的な腰痛の改善。
・運動能力の向上。

 

ぎっくり腰=絶対安静?

状態にもよりますが「安静=寝たきり=改善」とはなりません。

分かりやすく言うと、長く寝たから体は楽になりすか?長時間寝すぎた後は寝起きに体がダルくなったり、痛んだり、軋んだりしませんか?

寝たきりになる事で、筋肉は衰え、筋力は低下し、筋肉の動きも低下します。
痛みが落ち着いた後も完治までの妨げとなります。

寝たきりになる事で、関節の動きが悪くなり、逆に動き始めの痛みが酷い原因となったり、動き始めの動作により傷口をえぐってしまいます。
そして関節の可動する域が低下する事で、痛みが落ち着いた後も、完治までの妨げとなるでしょう。

 

運動をしていなければ、運動ができなくなります。
歩かなくなったら、歩けなくなります。
寝たきりになるから、寝たきりになります。

人間は動く生き物なので、動き続ける必要があります。
動くことをやめる事は、動く機能を放棄する事です。

正しく動く事で、それが自分を守るのです。
間違った動きをする事で、体を痛めるのです。

最後に。

自分の体を守れるのは自分だけです。
仕事を放棄する訳でも無く、投げやりになっている訳でもありません。これは当たり前の事です。

私たち治療家は、正しい知識と、確かな技術を持つこと。
それを患者様に伝え、改善する手助けをし、正しい知識を伝え、適切な助言をする事が本質です。

患者様の受け身の姿勢だけでは本質的な治療は出来ません。ただの揉んでもらったら一時的に楽になるマッサージ止まりでしょう。

「先生>患者」ではなく、「先生+患者」で初めて治療のスタートラインに立てるでしょう。

 

あかまつ整体院
080−6313−9641

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)